新潟市の皮膚科 さくら皮膚科医院 新潟メディアシップ3F

新潟市中央区万代3-1-1
新潟日報メディアシップ3F TEL:025-245-1000 MAP

診療内容

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎の治療の目標

アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2021 によると、
治療の最終目標(ゴール)は、症状がないか、あっても軽微で、日常生活に支障がなく、薬物療法もあまり必要としない状態に到達し、それを維持すること

アトピー性皮膚炎の治療の目標―達成のための3ステップ

アトピー性皮膚炎の治療の目標を達成するために、最終的には患者さん自身でご自分の皮膚の状態をコントロールできるようになってほしいとさくらひふ科では考えます。
つぎの各段階でお手伝いをしています。

第1段階:
日常生活に支障をきたしているアトピー性皮膚炎の症状を、なるべく早く抑える

【痒みが強すぎてよく眠れなくてお困りの患者さんへ】

痒い→掻く→炎症が強まる→余計かゆくなる→掻く→炎症が強まる→・・・・・という悪循環をなるべく早く断ち切る必要があります。また、皮膚の炎症は強くなると周囲に広がる性質もあります。治り切らずに炎症が残っていると、皮膚バリアが壊れたままのため、外部からのちょっとした刺激で皮膚炎が再燃します。このような性質をご理解いただいて、しっかり治療するようにしましょう。

第2段階:
すべすべ皮膚になる

【すべすべのきれいな肌になりたい患者さんへ】

全身の皮膚を診察し具体的にどのようにすべきかご説明させていただきます。塗り薬を中心とした標準的な治療で不十分なら、より専門的な治療もご提案できます。

第3段階:
ご自分での管理方法を身につけて、すべすべ皮膚を維持する。

【自分自身の健康のことがつい後回しになってしまう多忙な患者さんへ】

皮膚炎(湿疹)と単なる乾燥を区別し、デリケートなアトピーの皮膚を良い状態に保つ方法を身につけましょう。そして急な悪化が起こらないようになれば、頻繁に皮膚科を受診しなくても済みます。
状態がよくなると、結果として必要な塗り薬の量がかなり減ります。
いったんすべすべになっても、再燃する前(再燃しかかったらすぐ)に上手に薬を使うようにすれば、薬はかえって少なくて済みます。
肌がすべすべになり、年に4回以下の皮膚科受診で済むようになれば、大成功だと思います。

さくらひふ科のアトピー性皮膚炎の診療方針

  1. 全身の皮膚を診察します。症状があってお困りの部位はすべて、恥ずかしがらずにご相談ください。
  2. ガイドラインに沿った標準治療により、治療目標達成を目指します。そのため、通常、症状がかなり治まるまでは定期受診をしていただくことになります。
  3. 外用剤や保湿剤は、なるべく単純な、毎日実行しやすい使い方を具体的にご提案するようにします。
  4. 患者さんそれぞれの悪化因子に思いをめぐらしながら治療を進めていきます。
  5. 必要があれば、光線療法やデュピルマブ(注射薬)、JAK阻害薬(内服薬)といったより専門的な治療をご案内します。
  6. 治療継続をサポートします。